旧町名・通り名の現状

名古屋市中心部における、旧町名・通り名の使われ方をまとめた地図です。暗渠や川跡とは何ら関係ありませんが、せっかくなので載せておきます。


昭和41(1966)年、住居表示の実施に伴い名古屋市中心部の地名が大きく改められた。由緒正しい旧来の町名が悉く失われ、丸の内・錦・栄の新地名が爆誕した。地名としての立場を追われて早半世紀。しかし今でも、しぶとく生き残っている旧町名がある。現時点において、建物や店舗の名称として、旧町名がどのように、どれくらい使われているのかを調べた地図である。

 

名古屋城下の古い呼び方に習い、伝馬町筋以北を「カミ」、以南を「シモ」として区分し、碁盤割エリアの外を「碁盤外」として分類した。

同一の旧町名・通り名が複数の建物・店舗などで使われている場合は、そのまとまりごとに色を付けている。(例えば、黒:本町(御幸本町)、黄:住吉町など)

 

栄町については、新地名で「栄」として範囲を変えて使用されていることから、混同を避ける意味で採用していない。また、域内主要施設が周辺施設の名称に影響を及ぼしている場合など、純粋に旧町名・通り名に則って名付けられていると言えない場合がある。例えば、矢場町と伏見町・伏見通には同名の地下鉄駅があり、御園町・御園通には御園座がある。こうした場所については、「〇〇駅前店」など確実に旧町名・通り名を由来としていないと断言できる施設のみ不採用としている。

 

Googleマップ上の情報のみを参照して作成したため、情報の正確性は担保できない。というか、抜けがたくさんあると思われる。最終的には、現地調査するのが最も良い確認方法だと考えている。

 

 

©2021, Yaura Wakami


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