「幾千万も灯る都市の明かりが生み出す闇に隠れた 汚れた川と汚れた僕らと」
アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)/小沢健二 より
「小沢健二 & 峯田和伸」
Tokyo, Music & Us 2017-2018 より
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川は都市の中で唯一残された暗闇。対談の話題と、その考え方感じ方をバックボーンとしたアルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)の詞。
先にあげた一節は、聴くたびに暗渠の情景を思い出させてくれる。都市の明かりが生み出す闇。汚れた川。
「川は追いやられてるじゃないですか・・・そこの中暗いんですよ、それはすっごい良くて」
オザケン、もしかしたら暗渠も好きかもなぁ、なんて思っていた。
暗渠マニアックス・高山氏は言う。人は誰しも心の中に暗渠をかかえている、と。
僕は誤解していたのかもしれない。暗渠そのものの「蓋で覆い隠している」という特性を言っていると思っていたけれど、もっと大きく捉えて、都市の中においての暗渠の空間とか存在をそう言っているのではないか。それは人間が心の中に隠し持った部分ではなくて、より本質的な、よりどころとなるようなもの。それこそが暗渠であり、「都市の明かりが生み出す闇」なのではないか。
して、これが今朝のツイート。ほんとうに、とても驚いた。まず本田さんと絡んでることに目が行ってしまったよね。
ぼんやり眺めていた空で、突然超新星爆発が起こったような感じがした。
本題の「Racism」のこととはまったく関係ないんだけど、本田さんということで、わざわざ暗渠について書いてくれたのだろうか。あえて、なのだろうか。
「汚れた川は再生の海へと届く」
これもアルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)の詩の一節だ。僕の中では、ここ数日の思考で、暗渠とアルペジオという歌とを関連付けてきていたから、最初あまりに自然に受け止めてしまった。けれど考えてみれば、それって僕の頭の中だけの話だ。そう気づいてからは、同じ詩の中から暗渠を表現してくれたということが、たまらなく嬉しく思えた。
でも僕は「幾千万も灯る都市の明かりが生み出す闇に隠れた 汚れた川と汚れた僕らと」のほうが、暗渠チックだと思うけどなぁ。笑
暗渠って言葉が見られるなんて。好きです。なんて。
ーーーーー オザケン、暗渠好きってよ!!
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やおもておいみ (火曜日, 08 2月 2022 14:41)
なんとなくアルペジオが好きだったけれど、この曲に惹きつけられるのは必然だったのかもしれないと思いました。
やおもておいみ (火曜日, 08 2月 2022 14:44)
きっとこの記事を読んでいるオザケンへ
やうらわかみさん作詞の曲を出してほしいです!