一概に暗渠と言っても、私たちが暗渠と言っているものの中には様々な形態のものがある。さらにこのページでは中小河川であれば開渠であっても取り上げているから、さらにややこしい。
①開渠
②開渠だが水が流れていないもの
③暗渠
④暗渠だが水が流れていないもの
⑤埋め立てられたもの
⑥区画整理などによる道や地形の大幅な改変により、その痕跡が全く残っていないもの
そして、それら全てが、用途によって以下のいずれかに分けられる。
①用水路(上水)
②自然河川
③悪水路
④その他(堀とか)
地図に流れをプロットしていく際、これらのケースの内どれを採用するのか、また、それらをどう区別するかが結構難しい。
流路は時代によって変化がある。無くなる流れもあれば、新たに出来る流れもある。同一の時代に存在していないものを、同じ地図の中に収めていいのかという問題もある。
区画整理などで、新旧流路が重なり合いながら存在している場合、どちらを描くのか問題。もちろん実際には新しい流路(あるいは流路跡)のみが存在しているのだが、痕跡として残る旧流路を、暗渠マニアとしては見捨てることは出来ない。だからと言って両方描いたら分かりずらいことこの上ない。
などなど、、、
本田創さんはどう対処しているのだろうか。聞いてみようかな。
とりあえず自分の中で、これに対する答えはまだ出そうにない。というか、場所によっていろんなケースがあるから正解なんてないかもな。
(追記)
本田さんに教えていただきました。ありがとうございます。
流路が変更されるなどしている場合を含め、暗渠化直前のルートをプロットしているとのこと。つまりは、ある特定の時代のネットワークを描写するということではないんだな。
区画整理や地形の改変などにより、痕跡がまったく残っていない場合はプロットしないが、古地図や地籍図等により明確に位置が比定できるものについてはプロットすることもあるとのこと。
なるほど勉強になりました。今後参考にさせていただこうと思う。
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